ダイオキシン（環境ホルモンとして） | 静岡市の許認可なら久保山行政書士事務所 | ブログ

みなさん、こんにちは。

久保山行政書士事務の久保山です。

今日は環境ホルモンについてのおはなしです。、

ご年配の方なら、耳にされた方もいらっしゃると思います。

今から３０年ほど前の１９９０年代に大変話題になり、

TVや雑誌でも大きく取り上げられました。

当時、私はとある企業で環境担当をして得いまして、

静岡大学農学部の先生方からいろいろと教えていただく

機会がありました。

当時、興味をいだいたのは、船底塗料の話でした。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、

船のそこには海藻やフジツボなどの生物が付着し、

航海する際に水の抵抗が増え、燃料を余計に

食うというような不具合があるそうです。

そのため船の底には船底塗料というものを定期的に塗って、

メンテナンスをする必要があるということでした。

ところが当時使われていた船底塗料はトリブチルスズという

化学物質で貝類の生態に大変な影響があるという

事が分かってきていました。なんと、メスのオス化など

が起こるということらしいのでした。

そんなことで、その研究室ではトリブチルスズに代わる

自然界に存在する物質を探していました。

そこで、環境ホルモンという言葉を初めて知りました。

いろいろ知らベてみると興味深いことが分かりました。

当時、ダイオキシンのことも話題になっていましたが

ダイオキシンも環境ホルモンの一種です。

では、環境ホルモンについてみていきましょう。

環境ホルモンが問題視されてされて以来、様々な研究

が行われましたが、２００２年にWHOが発表した

「内分泌かく乱化学物質の化学的現状に関する全地球規模での評価」

は当時、大きな注目を集めました。

私がさきにとり上げたトリブチルスズやタイオキシン以外どんな

環境ホルモンがあるでしょうか。

DDT

今では国内での使用は禁止れていますが、蚤や虱の駆除で大活躍しました。

ポリ塩化ビフェニル（PCB)

カネミ油症事件を引き起こした化学物で、かつては電気機器に広く使用されて

いました。科学的に安定で絶縁性にすぐれ熱などにも強く電柱に合ったトラン

ス）にも使われていました。

ジエチルスチルベストロール

合成エストロゲンで流産予防薬として開発されたもので、婦人科で良く

使われました。

ビスフェノールA

ガラスの代用としてよく使われているポリカーボネート樹脂や塗料や

接着剤に使われるエポキシ樹脂の原料などに使われます。

ノニルフェノール

界面活性剤や塩ビ樹脂の可塑剤（塩ビ樹脂を柔らかくする化学物質）

の原料の一種です。

これらの物質の化学構造を見てみるといずれもよく似た構造をもって

いま。

以上、とり上げた化学物質以外にも多くの化学物質が環境ホルモン

として、認知されています。

では、環境ホルモンの作用としてはどんなことが言われているでしょう。

性ホルモンのかく乱がその一つです。

生殖器の異常や男性の精子の減少（日本でも報告があるようです。）

がんの増加等が報告されています。

ただ、水質汚濁防止法や土壌汚染対策法等で規制されている有害物質のように

はっきりとわかる健康被害が表れないのが問題なのです。

それに、樹脂製品（プラスチック類）は私たちの生活に欠かせないもの

になっています。この問題とどう折り合いをつけていくのか考えどこです。